髪小舞 [059]

髪小舞は、新しい化学成分による「ボンディングプレックス-サロン用処理剤」です。

毛髪の奥深くに浸透して新しい結合をつくり、損傷した内部ケラチン構造を強化し、髪に扱いやすさを戻します。ヘアケラチン内のマルチボンド相互作用を最適化するために、構造内および構造全体に新しい結合を構築する事にアプローチします。（デュアルメカニズム）

硬さではなく、しなやかな弾力は日本人の髪向きです。米国アシュランド社のファイバーハンスを極めて高濃度にて製品化しており、ヘアカラーや縮毛矯正・パーマの飛躍的なダメージ抑制やブリーチ施術幅広がります。

ボンディングプレックス髪小舞の特徴

髪小舞は損傷した内部ケラチン構造をサポートし、新しい結合を生成することで、しなやかに髪を強くします。

髪小舞ひとつあれば、プレックス製品シリーズNo.1〜No.Xまでのような製品をそろえる必要はありません。

いずれのカテゴリーも、ご使用の剤との相性に問題ないか試した後に、ご利用ください。プレックス処理剤は『効果的な製品』であることが最も大切ですが、製品濃度が濃いことも必須条件です。コストや『出来ることの幅』も極めて重要になります。

髪小舞の使い方

添加法で施術する

各種剤に2％〜5％（カラーやブリーチは１剤と２剤の総量に対しての％）を添加できます。

• 作り置きはしない
• 使用直前に添加
• レギュレーション：添加法は実験的使用法として全て記載

前処理として噴霧法で施術する

プレックス前処理剤を用事調整する。

SNS等では添加法が多くあります。しかし、前処理剤として噴霧使用もおすすめで必要です。

用事調整剤は、いづれの場合もプレックス濃度を濃くつくります。ダメージ箇所にも対処しやすくするためです。

1. ダメージ小〜中：精製水47g + 髪小舞3g
2. ダメージ大：精製水43g + 髪小舞7〜8g

【プレックス前処理剤の優位性】

前処理剤は、ダメージレベルの箇所に応じて濃度や噴霧量をコントロールできる。
プレックス成分の活性の確実性にて使用ができる。

W使用法で施術する

ダメージ箇所のみを濃いプレックスタイプで前処理したり、全体の処理としてカテゴリー別の工程で使用できます。

髪小舞プレックスは、酸性pHの微弱なカチオンです。髪のダメージが少ない箇所には、前処理時にプレックスを高濃度に使用しすぎると、減力感がでます。

一方で、毛先に対しては減力感が、処理剤として効果的であることが多いです。したがって、単純な添加使用よりも前処理との併用（W使用法）が推奨されます。

プレックスパーマ

1. 髪小舞の用事調整剤で前処理（ダメージ大の個所はしっかり噴霧)
2. ワインディング
3. １剤塗布：このタイミングで髪小舞を1剤に添加したものを塗布
4. テスト後流す
5. RPASSエージェントを塗布し１０分程度放置
6. ２剤
7. アウト

剤への添加法のみでも、W使用でも「１剤への髪小舞プレックスの添加タイミング」は赤文字の箇所（全カテゴリー赤字部分）にてです。
剤に添加した後、ロットに塗布していきます。

プレックスデジタルパーマ　

パーマ行程に乾燥工程が追加されるだけです。

RPASSエージェント（省略可）も使用する場合は、中間処理として。 （１剤を流した後、RPASSエージェント塗布→10分放置→乾燥行程→２剤）

（RPASSエージェントと２剤混合は不可）

プレックス縮毛矯正

1. リタッチであっても全体に前処理噴霧（ダメージのある毛先方向にも１剤がつくので)
2. １剤塗布：このタイミングで髪小舞を1剤に添加したものを塗布
3. テスト後流す
4. RPASSエージェントを噴霧
5. ドライ
6. アイロン
7. ２剤
8. 流す

RPASSエージェントは省略可しても良い。

できるだけ使用するほうが良い。アイロンの滑り性（重要な要素）を確保したいケースは、４項をVIGUSIPLEXかVIGUSIウルフォフに置き換えても良い。

プレックスカラー

カラー施術には、VIGUSIPLEXがおすすめです。滑り性と「十分なプレックス濃度」があります。

1. VIGUSI PLEXを噴霧後にカラー塗布（ハーフウエット程度）

ハーフウエットかドライでカラー施術するかは、サロンノウハウです。

ブリーチ後のオンカラーの前処理にもおすすめ！（滑り性のあるボンディング処理剤）

プレックスブリーチ

事前に、既ブリーチ部やダメージ大の箇所にはしっかり噴霧しておきます。あるいは、濃い用事調整剤をダメージ箇所に噴霧など。

前処理の優位性は、箇所別やダメージ程度によりプレックス濃度の適正化をノウハウにできることです。添加法だけより「より効果的な使用」が期待できます。

そもそも、ブリーチはややウエットにての使用もおすすめというのもあります。

前処理した後の行程

1. ブリーチ剤塗布：剤へ添加は、OXY＋ブリーチ剤との和に対して2％〜5％の添加（これを小分けで用事調整する。例：総量でブリーチ1剤が90ｇ必要な時、30ｇ、30ｇ、30ｇと分け、その都度、2剤混合と髪小舞の添加を推奨。（下記に詳細）
2. 放置
3. しっかり流す：これでもか！コンデをつけて髪の束をほぐして、さらに流すレベル。
4. オンカラー：VIGUSI PLEXを噴霧（出来るだけ使用する。カラー剤塗布時のドライかハーフウエットかはサロンノウハウ）
5. 放置
6. シャンプー
7. 仕上

既ブリーチ部やダメージ大の個所は、OXY％をおとすや、脱染剤（アルカリのないブリーチのようなもの）のみにするなどの注意が必要です。あるいは、ブリーチや脱染をしない判断も必要な時はあります。

ブリーチ履歴や２度目のブリーチにおいて、W使用法がおすすめです。この時、水分が「したたり落ちる」と顔周りなどは危険なので注意してください。

髪小舞プレックスを使うブリーチの実験

ブリーチ使用時のプレックス添加を効果的にする

ブリーチ１剤が総量で90g必要と判断した時の例です。（髪小舞を前処理しても、していなくても）

SNS等の情報には必要量に対し、一度にプレックス剤を添加し塗布する。などがあります。しかし、下記のように小分けで添加するほうが確実性があることが解っています。

1. ブリーチ１剤30g＋OXY60g＋髪小舞全量に対し2％〜5％添加し塗布
2. なくなれば同じことを後、２回繰り返す

ブリーチ剤はプレックス剤添加する、しないに関わらず小分けで使用するのが基本です。

特に、プレックス成分を添加する場合は小分けで使用しましょう。特に、時間のかかるブリーチ施術においては必要なテクニックです。

SNS動画等では、全施術行程をUPしているわけではありません。

プレックストリートメント

カチオン系トリートメントと共存できます。（成分との相性もあるので事前の実験は必要）

流す系でも流さない系でも使用でき効果が期待できます。

髪小舞は酸pHで微弱なカチオンです。

• 放置時間を取れば取るほど効果的
• サロントリートメント(カチオンタイプ)などに添加もおすすめ
• 作り置きは不可 

髪は「すぐに乾かす必要があるといいます」がウエット状態にしておく必然がない場合です。毛髪表面だけをアプローチする製品の場合は、放置時間を設ける必然がない。アルカリのパーマやカラーでも放置時間が必要です。毛髪内部ケアをもとめる酸性領域のトリートメントの放置時間は必然レベルです。

それぞれメカニズムは違いますが放置時間の必要性は共通です。

髪小舞の全成分表記

※キレート（金属イオン封鎖）は、酸性領域とアルカリ領域活性の2種構成

【企画・開発・処方】
有限会社スピリッツ

【製造元】
株式会社テシマ化研

【使用上の注意】
1. お肌に異常が生じていないかよく注意して使用してください。
化粧品がお肌に合わないとき、即ち次のような場合には、使用を中止してください。
そのまま化粧品類の使用を続けますと、症状を悪化させることがありますので、皮膚科専門医等にご相談されることをおすすめします。
(1)使用中、赤み、はれ、かゆみ、刺激等の異常が現れた場合。
(2)使用したお肌に、直接日光があたって上記のような異常が現れた場合。
2.傷やはれもの、しっしん等、異常のある部位にはお使いにならないでください。
3.目に入ったときは、直ちに洗い流してください。
4.保管及び取り扱い上の注意
(1)使用後は必ずしっかり蓋をしめてください。
(2)乳幼児の手の届かないところに保管してください。
(3)極端に高温又は低温の場所、直射日光の当たる場所には保管しないでください。
(4)鞄等に入れる際は、製品の方向にご注意ください。
(5)製品が転倒した状態になると、液漏れする恐れがあります。
5.原料の性質上、まれに色、香り、液性が変わったり、沈殿が発生することがありますが、製品の品質には影響ありません。
6.床に付着すると滑りやすくなるのでご注意ください。