ヘアオイルの選び方と特性について!注意点を美容師が解説

ヘアオイルの選び方と特性について、美容師が解説します。

さらに使用法の共通点などを大前提的に解説します。

個々の髪質に合う選び方という解説ではありません。

ヘアオイル選ぶ前に知っておくこと

ヘアオイルは手軽に使用でるヘアケアアイテムです。オイル製品を選ぶ時の参考にしてください。

SNS(動画も含め)はプロモーションの側面も多く、ヘアオイル情報が全ての製品の使い方や特徴をあらわすものではないことを知りましょう。毛髪状態は様々で、それを踏まえての製品選択が最初にあり、特徴を引き出したいのですから使い方は個々に違うのです。

ヘアオイルを選ぶ | 共通の注意点

  • ヘアオイルを使用する日は必ずシャンプーする
  • 日常的に使用する場合シャンプーが2種必要
  • ヘアオイルの利便性とコスパ

ヘアオイルを選ぶ前に、必ず知っておく必要があることがあります。

美容師おすすめの高品質ヘアオイル
美容師おすすめの高品質ヘアオイル:VIGUSI OILとPROIL

ヘアオイルを使用する日は必ずシャンプーする

ヘアオイル使用後は、シャンプーでリセットすることがおすすめです。

何故なら、「オイルの付着性と酸化」より「空気中の浮遊物の付着性」と「酸化物を除去する必要」があるからです。オイルは、瞬時に付着する特性があります。

オイルがべたつくとは「必要以上の油分が瞬時の付着する」現象です。

このことは空気中の浮遊物も瞬時に取り込まれ「包み込まれる」可能性を示唆します。

また、経時的な酸化は「使用する原料タイプ」により全く違います。表示成分ではわからない部分です。なので、念のためにシャンプーでリセットする必要があります。

日常的に使用する場合シャンプーが2種必要

洗浄力のあるシャンプーで、少なくても一月に一度程度はリセットシャンプーをしましょう。

成分によっては週一程度は必要かもしれません。なぜかというと、髪に蓄積しすぎることの危惧です。蓄積といっても良い方向の蓄積もあります。

エルカラクトンは持続ケアを訴求します。適度に髪に残って良い方向として機能し、古いものは適度に剥がれ落ちていきます。一過性ではない効果として優れています。一方、蓄積(ビルドアップ)しすぎて、毛髪の感触などに悪影響を与える成分もあります。

ウオータープルーフ化粧品に使われるオイルが主剤の場合、その危惧が指摘されています。

日々のシャンプーはお好みで良いでしょう。

ヘアオイルの利便性とコスパ

ヘアオイルは他の形状のトリートメントにはない利便性があります。いつでも、どこでも使用できる。

バックで携帯することでも使える!この観点から、ヘアオイル製品のボトル(容量)は、小さいほうが利便性があります。

コストパフォーマンスを考えても、少量の使用で機能するエキスタイプはボトルも小さいです。少量使用で機能する製品は、コスパも優れています。(製品容量が多く価格も手ごろだからといって、コスパが良いとはならないです。)

コストパフォーマンスの例

揮発性溶剤タイプ250mlで3,000円と、エキスタイプ60mlで3,500円の製品があると仮定します。

質感はどちらのタイプでも良いとするとき、コスパはどちらが良いでしょうか?

価格と容量において「かなり違う設定」です。ですが、コスパの結果はわからないです。

これだけの差を設定しても、分からないほど使用量が違うことを一考する例示です。

ヘアオイル製品のタイプ別の特性

  • ヘアオイルの大区分とコストパフォーマンス
  • エステル型のエキスタイプ
  • ボタニカル型のエキスタイプ
  • 揮発性溶剤が主剤タイプ
  • 毛先からつけるというノウハウは必ずしも正しくない

毛髪への適合性ではなく、選ぶ前の大前提の様なヘアオイル製品の解説になります。

ヘアオイルの大区分とコストパフォーマンス

揮発性溶剤主剤タイプとエキスタイプが大きな区分としてあります。

  • 揮発性溶剤主剤タイプ
    揮発性溶剤がベースのヘアオイルは、製品容量が多めです。使用量が多めに必要なのでポンプ式に利便性があるのでしょう。
    「毛先からアプローチしましょう」や「毛先を両手で包み込みこむ」タイプに多いのではないかと思います。
  • エキスタイプ
    手に取りだしたオイル量だけ髪に残ります。よって少量で十分なことが多いのです。
    両手に広げ「髪の内側から払うように使用」すると良い質感になり、手に残る「わずかな分」だけで髪表面を最後にアプローチします。

エステル型のエキスタイプ

  1. VIGUSIオイル:カラム吸着精製エステル主剤でエルカラクトンが共存しています。少しの揮発性成分を含みますが、エキスタイプのように少量使用。
  2. 主剤のエステル:ミリスチン酸PPG-3ベンジルエーテルはシリコーンより優れた滑り性と輝きが期待できます。一般的なシャンプーで流れ落ちエルカラクトンが継続的に質感を向上。
  3. 香料:配合していますがマスキング目的ではない。
  4. 外資原料メーカーの機能成分を含む。

残るべき成分と一過性の主剤で構成さたヘアオイルです。ヘアオイルの主剤としては極めて高価なエステルを使用しています。ほぼ、使用量だけ毛髪に残る。

ボタニカル型のエキスタイプ

  1. ボタニカル:不乾性油という分類の吸着精製植物油が主剤です。酸化しにくい分類のボタニカルで、におい・酸化・加水分解において優位性。
  2. PROIL:カラム吸着精製ボタニカルのエキスタイプ。マスキング(香料)が必要でないボタニカルのヘアオイル。
  3. 抗酸化:ボタニカルアスタキサンチンや天然型VE、コメ胚芽油を配合。
  4. アミノ酸:毛髪補修成分。

プロフェッショナルなボタニカルで構成するヘアオイルです。使用量だけ毛髪に残る。

揮発性溶剤が主剤タイプ

  1. 揮発性溶剤主剤:「髪に残るオイル」を揮発するベースオイルに分散するタイプです。使用量は多めになる可能性がある。
  2. ヘアミストで例示:水に脂質成分を分散させるタイプのオイル版です。

経時的に髪に残るオイル分が以外と少ない可能性。この場合、使用直後は良い感触だけど、少し時間がたつと「物足りない」となることもある。髪に残るオイル分量は製品による。
良い点は、髪に残るオイルが一か所に付着しにくいので使い方が簡単。

毛先から使用するノウハウは必ずしも正しくはない

SNSでヘアオイルの使い方として「毛先からしっかり」のような解説があります。あるいは、握りしめるような使用を見かけます。揮発溶剤がベースオイルの場合、揮発した後に残る少ないオイル量と親水基の有無ではないかと思います。

ダメージした毛髪は親水性なので親水基を有するオイルがおすすめです。なじみやすいので、後述のような使用法がおすすめです。毛先から塗布するノウハウは、使用する製品によります。

ただ、揮発性溶剤(ベースオイルでもある)を使用するヘアオイル製品は多いので、一般化された正しい使用法に思う可能性もあります。

  • これはこれで良いのです。しかし、ヘアオイルに共通な本当に良い質感へのアプローチ方法とは限らない。
  • SNS動画等々は、アフェリエイトやステルスマーケッティング、インフルエンサーマッケティングが絡むことも知ってください。

ヘアオイルで良い質感への使用法

  1. 手に取りし両手に広げる。
  2. バックの内側からシャンプー時の動きのように払う感じで塗布する。
  3. オイルの特性は「瞬間の付着性」です。均一・分散塗布が髪全体として美髪となる。
    オイルが「【たつく】とは一か所に付着する現象。製品によっては、毛先を握る・撫でつける使用法ではウエット感やべたつき感となる。

使い方の詳細

  • 毛先のパサつきが気になる時は上記1と2項の後、毛先に少量を改めてかぶせる。(毛先対策は後でコントロールするほうが良い質感を調整しやすい)
  • ヘアオイルの種類により顔周りの髪には付けない(毛量が少ない)で、最後に全体をなじませる程度で十分な髪も多い。
  • 揮発性溶剤ベースのヘアオイルでも同じ使用法が良い質感になる。ただし、量は必要です。
  • 髪が元気な個所は控えめにするのが良いことも多い。ただ、目的によります。
  • オイルは水に浮くのでタオルドライ程度の髪に使用すると分散的使用となり使用感が向上します。思われ

【参考】

揮発性溶剤主剤オイルは、ボトルラベルなどに『配合されている揮発性成分がファンヒーターに吸入され、点火不良や途中消火の原因・・』などの注意書きがあります。使い方の参考になります。やや多め使用が良いと思われます。

ヘアオイルはミスト状流さないトリートメントの補佐

勿論、ヘアオイル単品使用で良いのです。が、良い質感をより求める場合の情報です。

  1. ヘアオイルの本質的な使用法:ミスト状洗い流さないトリートメントの後に使用するものです。
  2. 最も優れた使用法:毛髪内部のケアに有利なミスト状の洗い流さないトリートメント使用後、ヘアオイルをかぶせると好みの質感とケアを求めやすい。
  3. そもそもオイルにはペーハーがありません。髪には等電点というのがあり毛髪ケラチンの強度安定の概念として認識されています。ヘアオイルは、補佐的に使用するのが本来で、おすすめです。
  4. それぞれ単品使用で十分な毛髪も多い。洗い流さないトリートメントミストだけ!ヘアオイルだけ!などです。ここでは、ヘアオイルの本質から一般論的に選び方や特徴を解説しました。