プレックス剤は質と濃度で選ぶ
美容室での用事調整
- 用事調整
- 必要な時に必要量をつくる。 作り置きは原則しない。(ボトルの清潔度や落下菌は様々で特定できません。)
- 5%にする時 :精製水95g(ml)+Aを5g=全量で100(5%希釈液)
- 10%にする時:精製水90g(ml)+Aを10g=全量で100(10%希釈液)
- 質問内容
例として:5%添加して有効なら、倍に増やせば倍の濃度になると思うので、「濃度からの選択」という意味が解りません!」 - ブリーチで例示
1剤と2剤の和も減らさないと高濃度にはなりません。上記、水の用事調整からも解る様に、水側を減らさないと5%や10%にはならないのと同じで、高濃度にするには、ブリーチ側(ブリーチは例)の総量も減らさないといけない。現実的ではない。(簡易的計算にて) - プレックス剤はダメージレベルにより調整
添加使用の問題は、全ての箇所に同じ%が適応されてしまうこと。SNS動画等においては、全ての行程を映しているわけではないのでは!?と感じます。 - ダメージ大箇所に、水による高濃度液で事前処理 (ブリーチなどは、2剤の%を的確に変えるも重要/無理な施術はしない)しておく
- 1剤側には1%や2%程度添加で毛髪全体に適応させる剤として
塗布する直前に作る。ブリーチなどでは、カップを小分けし、使うカップ順に添加
用事調整時の濃度について
全量で100g(ml)を「AでX%濃度」の用事調整液をつくる。
サロンワークで高濃度の剤 | 美容師さんの質問
美容師さんからの質問がありました。プレックス剤は、質と濃度からの選択を推奨します。「高濃度は薄く出来るが、低濃度は濃く出来ない」とする、この公式サイトのテキストに関してです。特に「低濃度は濃く出来ない」という点に関してです。
回答の内容 | 現実的な観点
実質的にサロンワークでは出来ない
サロンワークで、この煩雑さは実用ではありません。
これは、プレックス濃度の重要性を示します。全量は、それほど増えないが高濃度を調整しやすい状態に応用も出来るからです。なので、製品選択基準は、製品容量と価格からではなく、質と濃度の濃さではないかと考えます。2%と5%では、2.5倍のコスト差が出るとも言えます。また、濃い濃度も調整しやすい。
水による用事調整 | 前処理液
水の量はコントロールしやすい(上の例)ので高濃度も簡単に作れます。必要量もコントロールしやすい。必要な個所(ダメージ大)に高濃度で事前処理できる。
実験のおすすめ
*矯正もパーマもヘアカラーも同じです。
日本のレギュレーション
*添加使用は、できない建付けです。ので、実験結果として記載しています。また、成分の相性もあるので、いづれの使用方法でも事前の実験は必要です。
*ヘアカラーの様に1剤と2剤の混合の様に認可された剤は別です。
スピリッツの正式な使用法と優位性
水との前処理法の方が、「必要箇所への適正%での処理」と「活性~終了までの時間」において確実性が担保されやすい。スピリッツの正式使用法です。事前に問題がないことを確認してから使用!!
添加方法は、毛髪全ての箇所に同じ%が適応されます。ダメージ部と「そうでもない箇所」が同じ%では合理的ではないです。
知られていない重要なこと:添加法は添加した後に使い切るまでの時間:ヘアカラーやブリーチでも、1剤と2剤の混合を放置しすぎると機能しない。これに似たイメージでとらえてください。:製品に関わらず、原料メーカーレベルの知見の必要性を感じます。