プレックス剤の選び方|重要なのは成分の「質」と「濃度」

ファイバーハンス解説図。プレックス剤の髪小舞に使用
TECHNICAL REPORT: PLEX LOGIC
APPLICATION GUIDE

プレックス剤の真価は、その「質」と「濃度設計」にあります。

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プレックス剤の品質定義と運用理論

ダメージレベルに合わせた適正な濃度操作、および「用事調整」による処方条件の管理について、化学的・現場的視点から解説します。

1. 濃度の数学的定義と「添加」の限界

多くのサロンワークで見受けられる「剤を増やせば濃度が上がる」という考え方には注意が必要です。混合後の濃度を調整するには、プレックス剤の量だけでなく、ベースとなる媒体(水や薬剤)を含めた全量を考える必要があります。

【用事調整の希釈例(一人用)】

用事調整の前処理液%精製水髪小舞 PLEX全量
5%液 28.5g 1.5g 30g
10%液 27.0g 3.0g 30g
■ 重要な原理原則
「高濃度の製品は希釈によって使用濃度を調整できますが、低濃度の製品に成分を単純に追加するだけで、元の製品自体の濃度設計を変更できるわけではありません」。使用目的に応じて製品濃度と希釈率を管理することが、コストと処方条件を考えるうえで重要です。

2. 用事調整(Extemporaneous Preparation)の意義

プレックス剤の処方条件を一定に管理するため、「作り置きをしない」という考え方も重要です。希釈後の状態や安定性は製品ごとに異なるため、必要量を使用時に調整することが基本となります。

添加ミックス法(補佐) 1剤に対し一律添加する方法では、ダメージ部位に応じた濃度調整が難しい場合があります。混合後の使用条件や放置時間については、製品ごとの仕様を確認する必要があります。
水希釈・前処理法(主軸) 部位別のダメージレベルに合わせて濃度を調整し、必要量を使用時に調製する方法です。具体的な希釈率や使用方法は、製品の仕様に従って設定します。

3. 実験データに基づく推奨使用条件

縮毛矯正、パーマ、ブリーチなど、施術工程ごとにプレックス剤の濃度や使用方法を適切に管理することが重要です。

  • 標準的な前処理: 2%~5%濃度で、ターゲット部位に事前噴霧。→施術開始
  • ダメージ最大箇所: 水による希釈液を最大15%程度まで調整し、事前噴霧。→施術開始
  • 1剤側への添加: 薬剤全量に対し2%添加で統一。混合後の使用条件やタイムラグについては、製品仕様を確認して運用してください。

※1剤への添加法は製品によって適否や使用条件が異なるため、製品の公式情報・使用方法を確認したうえで運用してください。

【規約とリスク管理について】

● 国内レギュレーション: 薬剤への直接添加や混合使用については、製品の分類、表示、使用方法、薬剤との組み合わせによって扱いが異なります。実際の施術では各製品の表示・使用方法および関連する法令・規制を確認してください。

● 処方条件の管理: 一般的なSNS情報だけで使用方法を判断せず、希釈率、混合条件、放置時間などは製品ごとの仕様に基づいて管理してください。必要量を使用時に調製することも、条件管理の一つの方法です。

● PLEXの多様性: アルカリ、カチオン、酸性タイプなど多岐にわたります。全製品共通の使用法は存在しないため、各製品の公式サイト情報を必ず参照してください。