アウトバストリートメントの意味 | 必読のすすめ
ダメージケアの真実:アウトバストリートメントの選び方と効果的な使い分け
項目 | 内容 |
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ミストタイプの特徴 |
・ダメージ部分は親水性であり、ミストのようなエマルジョンが有効成分を浸透させやすい。 ・均一性に優れ見た目の質感を良く見せやすい。 ・「軽い使用感だがパサつきが落ち着く」ことに重点を置いた製品が VIGUSIウルフォフ、VIGUSIPLEXです。 |
ヘアミルク ヘアオイル |
・毛量が多く、パサつきが「目立つ」場合は、ヘアミルクやオイルが選ばれることも。 ・改善の優先度によって、アイテムの選択肢が変わる。 |
インバスのクリーム |
・クリーム状が多い。シャンプー後に残る豊富な水分で粘性が弱まり機能する。 ・放置時間は必要。その後に流すため、流す程度のコントロールが意外と難しい。 ・アウトバスとは前提条件や使用環境が異なるが大量の水で粘性が弱まって機能。 |
縮毛矯正のクリーム |
・縮毛矯正剤(1剤)は多くがアルカリ性で浸透環境が異なる。 ・医薬部外品であり、使用成分や配合量の制限も異なる。 |
ヘアミルク ヘアオイル補足 |
・毛髪内部へのアプローチが可能。 ・ミストと比べ、有効成分の配合量が約2倍必要な場合もあり、価格に反映される。 ・浸透促進成分の配合が重要(スピリッツの基本姿勢)。 |
VIGUSI2種 |
・VIGUSIウルフォフ・VIGUSIPLEX:ナノ化成分+両親媒性の浸透促進成分を配合。 ・VIGUSIOIL:油状エルカラクトンに加え、浸透促進成分を配合。 |
アウトバストリートメントとは
アウトバストリートメントとは、シャンプー後のタオルドライしたウェットな髪に使用することで、より効果的に機能するヘアトリートメントということです。髪が濡れている状態は、キューティクルがリフトアップ(広がるイメージ)するので、有効成分が内部に浸透しやすくなります。
特に、ナノレベルの補修成分を配合したミストタイプの製品は、毛髪内部への浸透効率が高く、傷んだ髪に優れた補修効果が期待できます。
寝癖直しとしても優れるのはミストです。なぜなら、毛髪全体にて適用させやすい。エマルジョン(ミスト)は、寝癖をリセット(不要な毛髪の結合=寝癖せ)しやすい。水道水で寝癖を直すのは、金属イオンの付着で髪の質感(手触り等)が落ちていきます。
サロン施術と水分の関係
美容室で使用されるトリートメントや薬剤の多くには水分が含まれており、クリームタイプでも、ウェットな髪に使用することが基本で粘性が弱まり機能的になります。特に、親水性の高いダメージ毛は、水分との相性が良いため、成分の浸透を促進します。
※縮毛矯正クリームは、必要箇所に留まる形状である事と毛先方向への流れ落ちを防ぐ目的もあります。パーマ液はエマルジョンですが矯正剤のクリーム状であることは重要なのです。(一般的な見地)
アウトバストリートメントミストの合理性
アウトバストリートメントミストは、タオルドライ後の髪に噴霧することで水分を補い、有効成分の浸透をさらに促します。この時、適切な放置時間を確保することが、効果的なダメージケアの鍵となります。
『使用後すぐに乾かしても良い』は、毛髪表面に関わる要素です。ヒートプロテクト、感触です。それでも良いですが、半分の機能しか使わないことになります。
- 原料メーカーの有効性プレゼンでは、髪を成分入りの水に浸し、一定時間放置した後の効果を検証する手法が圧倒的です。8mark>
髪の表面と内部へのアプローチ
髪の表面には、ツヤや手触りを改善する成分が作用し、放置時間が短くても効果が実感できます。そのため、ミスト使用後にすぐ乾かしても一定の感触改善は可能です。ただし、髪の内部に働きかける成分は、ウェット状態を保ちながら十分な放置時間を取ることで、より深いケア効果を発揮します。サロントリートメントも同じです。
内部アプローチによる具体的効果
- 湿度の影響を受けにくくする(耐湿性)
- 毛髪の強度を高める(破断強度の向上)
- 水分保持性を高め、パサつきを抑える
- 枝毛の表面補修
- うねり・フリズの抑制
仕上げの質感調整 | ヘアオイルの本質
ミストで内部ケアを行った後、ヘアオイルを重ねることで質感や滑らかさを向上させることが可能です。本来、ヘアオイルは補佐アイテムです。そもそも。pHがありません。毛髪ケラチンの安定は酸性側です。勿論、単品使用も良いです。ここでは本質として解説しています。オイルは水に浮く性質があるため、髪の表面で分散されやすく、乾燥後に良い質感となりやすい。SNSで「握りしめる」や「手で挟み込む」使用があります。しかし、必ずしも良い使用法とは言えません。不要な束感や望まないウエット感になることも。オイルは、均一・分散使用をおすすめします。VIGUSIOILの使用法を参考に!
VIGUSIウルフォフとVIGUSIPLEXの特長
これらはナノセラミドやナノ脂質を豊富に配合した、ミストタイプのアウトバストリートメントです。さらに、両親媒性の浸透促進成分を配合しています。内部補修はもちろん、表面の滑りや熱保護、カラー保持にも優れた設計となっています。
成分が内部に浸透した後、残留するオイル成分が表面にとどまり、乾燥後の質感向上に寄与します。このように、浸透力と質感のバランスを考慮した処方が特徴です。
アウトバストリートメントのまとめ
アウトバストリートメントは、ウェット状態の髪に使用することで内部と表面の両面にアプローチし、ダメージケアと質感向上の両立を目指す製品です。ミストタイプは浸透性が高く、放置時間を確保することで最大限の効果が得られます。
表面成分は即時効果がありますが、内部ケアには時間が必要です。両者を適切に組み合わせることで、健康で美しい髪を保つことが可能になります。